〔マイブックコレクション⑤ 中尾重一著「望郷 樺太鉄道史」〕

画像
今回紹介する本は、札幌市在住の中尾重一氏が昭和55年12月1日に自費出版した215ページの「望郷 樺太鉄道史」である。「樺太鉄道」は、戦前の日本統治時代に樺太(現サハリン)にあった「樺太庁所管」の鉄道である。その歴史は、明治38年9月5日に日露戦争の講和のため締結された「ポーツマス条約」によって北緯50度以南が日本領となり、大泊(現コルサコフ)から豊原(現ウラジミロフカ)の間に軍事物資を輸送するための交通機関が必要になったため軍用の鉄道を敷設することになった。これが樺太(現サハリン)における鉄道の始まりである。その後、路線は延長され約760㌔(うち私鉄・専用線約60㌔含む)にもなったが、昭和20年8月のソ連軍侵攻により樺太(現サハリン)全土が占領され鉄道も接収された。ここに日本における樺太(現サハリン)の鉄道経営は終わりを迎えたのである。著者は樺太庁鉄道部に15年間勤めていて、望郷の念をいだいて書いたもので、当時を知るうえでは大変貴重な本であるといえる。ちなみに、この本は珍しい手書き印刷本で、非売品である。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック