395 「タブレットキャッチャー」いろいろ。

「タブレットキャッチャー」とは、通票閉塞式を採用している区間にて、駅を通過する際に通票授器から通票を引っかけて受け取るために鉄道車両に設置している器具のことで、引っかかったときの勢いで通票が車両にぶつかり、ガラス窓を割ったり塗装を傷めたりするため、ぶつかる場所が窓の場合は金属の棒で、鋼体側面の場合はゴム板で防護がしてある。また、「タブレットキャッチャー」を装備していない鉄道車両や、通票授器の通票保持位置が標準寸法に合っていない場合は、機関助士や運転助士といった乗員が腕を出し引っかけて受け取る。このため、高速で駅を通過する蒸気機関車牽引の急行列車や貨物列車の乗員は、体力と熟練が要求され、腕に座布団やセーターを巻いて、かかった瞬間に後ろへ引いてタブレットをテンダにぶつけて衝撃を和らげていたが、それでも痛かったようで、中には、腕の筋肉を切った機関助士もいたという。なお、通票を持っていなければ該当する閉塞区間の進入は禁止されており、出発信号機の冒進と同じ扱いになるため、もし、取り損ねた場合は非常ブレーキをかけて取りにいかなければならなかった。ただし、お召し列車については、普段の運行とは異なる特別な運行のため、万が一、通票を取り損ねてもそのまま進行してもよいとされていた。ちなみに、「タブレットキャッチャー」が車両に付いたのは線路改良でポイント制限が60km/hに上がってからだといわれている。

●D51形蒸気機関車の「タブレットキャッチャー」&C57形蒸気機関車の「タブレットキャッチャー」P9140134.JPG
●キハ82系特急型気動車の「タブレットキャッチャー」&キハ22形気動車の「タブレットキャッチャー」P9140135.JPG

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