412 北海道の列車における「ダルマストーブ」。

「ダルマストーブ」とは、明治から昭和中後期にかけて日本で使用された鋳鉄製の暖房器具である。その形態(膨らんだ寸胴形・球形など)が“だるま”を想起させることからこの名がある。我が国においては、明治13年の“札幌―手宮間”の官営幌内鉄道開通時から客車の暖房には石炭ストーブが使用されたが、明治33年頃からは寸胴型が普及してきた。「ダルマストーブ」は、大正期に北海道内の地方線区で使用されていた丸形ストーブを、大正11年に灰取り用の引き出しを大きくしたうえ、底を平らにして使用したもので、以来、これは北海道内の各線区に急速に普及したのである。しかし、この球形の「ダルマストーブ」は、扱いに手間がかかることや車内全体を均一に暖房できない弱点もあって、列車の客貨分離による客車の蒸気暖房の普及、旅客列車の気動車化等によって実用されなくなり、国鉄の定期列車では昭和47年3月の石北本線を最後に、また、不定期列車では昭和49年3月の深名線の臨時混合列車を最後に姿を消した。なお、最後まで使用されたのは夕張市の三菱大夕張鉄道で、昭和51年の春に姿を消した。ちなみに同鉄道ではその後、廃線まで〈フジキ式〉と呼ばれる石炭ストーブが客車暖房に使用されていた。また、近年は観光資源としての意味合いでJR北海道の〈流氷ノロッコ号〉や、〈SL冬の湿原号〉などの観光列車で「ダルマストーブ」が復活し、観光客に喜ばれている。JR以外では、津軽鉄道の〈ストーブ列車〉が全国的に有名である。

●三菱大夕張鉄道の旧型客車オハ1号の「ダルマストーブ」P1050781.JPG
●SL冬の湿原号のカフェカーの「ダルマストーブ」P1050778.JPG
●「ダルマストーブ」の模型P2120769.JPG

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